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2012年10月 9日 (火)

私たちは政治をバカにし過ぎてきたツケをここに来て一気に支払わされることになるのか、否か。3

日本社会には、大まかに分類して、ほぼ4種類の反小沢勢力があると言えよう。
①小沢に関するウソか本当か分からない類いの風説、醜聞、レッテル貼り等いわゆるネガティブ情報の類いを専門に流すイエロー/ブラック/マスジャーナリズム。
②小沢が主唱し、したがってまずは小沢が主導すべき政策の疑似政策/撒き餌政策を誰か他の大衆受けしそうな者に唱えさせ、自らはそのブレーンとなりすまし、小沢理念の悪しき意味における換骨奪胎を謀る者。
③外国勢力の威(ネガ/ポジ含む)を借りて、小沢の対外的立場を失墜させようとしたりする者。
④情況の相対性において、あるいは社会的公正さというものの名において、仮に婉曲的・間接的な形であっても小沢に対する擁護・援護・支持等があって然るべき時でさえも、完全に無関係・無関心を装い、全体情況の悪化を平気で放置する者。

これは、たまたま小沢一郎という象徴的人物に対して現代の日本社会に強く現れている傾向だが、組織あるところ、一方の実力者の影響力を正面切らずに削ごうとする一方の勢力があれば
①ウワサ、怪文書等の類いを用いる
②それがコケたところで自分の方には実害の及ばぬ当て馬や跳ねっ返りを用いて妨害する
③取引先に手を回して立場を失わせようとする
④一切の協力関係を結ばず、徐々に孤立に追い込もうとする……これらの策の組み合せがなされやすいのは一般にも分かりやすいところではなかろうか。
堺屋太一の場合、これまで自著等で小沢一郎の政策理念と共通性のある見解を述べて来たのも確かであり、私はインサイド情報に詳しくはないが、官僚・官憲の暴走が甚だしい時、何らかの形で小沢一郎サイドに助け船を出してもおかしくない立場にあったと思われる。少なくとも言表の次元においては。
それゆえに、物事を真っ直ぐ見ようとする小沢一郎は、当初「維新の会」とやらに共感の意を示す場面もあった。
しかし、堺屋の場合、政治的な側面から見れば、小渕内閣時代に経済企画庁長官として入閣して以来、小泉内閣時代にも内閣特別顧問として参画しており、また経団連等とも常に浅からぬ関係があっただろうことから想像しても、小沢流の民衆の声を吸い上げて自らの政策を微調整していく国民主義的な立場には決して与しようとはせず、所詮は「設計主義・操作主義的自由主義」=「新自由主義」的な立場から出ようとしないタイプと言って良いだろう。
この手の者たちの唱える“改革”は、だから、常に「欺瞞」「詐術」「形式論理」「観念性」「エリート的傲慢」と隣り合わせであり、民衆の側からすれば「信じた者が後でバカをみる」タイプのハリボテ型理論でしかない、冷静に検討してみるなら。
その典型的なものが、堺屋主導で「大阪維新の会」とやらが唱えている「大阪十大名物」作りなるものだ。
1.道頓堀2kmプール作りと「2km世界遊泳大会」(有料遊泳場にして収入を得るらしい)
2.「大阪都発都記念大博覧会」の開催と大阪城公園と天満公園を結ぶ大歩道橋作り
3.御堂筋デザインストリート化
4.大阪府下ヘクタールビジョン(CMの上映と入場料で維持を図るらしい)
5.近鉄阿倍野タワーに「驚愕展望台」をつくる
6.JR大阪駅の大屋根に「空中カフェ」を再開(?)
7.北ヤードに高層マンションと空中緑地
8.北ヤードの「ノリッジ・キャピトル」を世界的名物に(?)
9.咲洲または南港にエレクトロ・ゲーム・センターを造る。
(クエスチョンマークは引用者)
私の見た資料には、9点しか挙がっていなかったが、どうやらこれが堺屋ご自慢の「大阪十大名物」作りらしい。
まず第一に私が分からないのは、大阪府民や大阪市民というのは、このようなものを提示されて「自分たちは侮辱されている」と感じないのか、ということだ。
仮にこれら全てが実現したとして、運営管理はいったい誰がやるのか。
これら全てが実現したとして、大阪の経済は良くなるのか、府民市民の暮らし向きは良くなるのか、府民市民はこういうものを誇りとして今後生きて行くのか、生きて行くことを強いられるのか。
これを大阪の府民市民に対する侮辱と呼ばずして何と呼べば良いのか、少なくとも私には分からない。
これは万国博覧会で名を挙げたらしいイベント屋の成れの果てが、夢よもう一度か何か知らないが、大阪の府民市民を人質にとった〈妄想展覧会計画〉と呼ぶしかない代物なのではないのか。
たしか橋下大阪市長の決め台詞は、「そんなの民間なら通用しない、民間なら首だ」とかいうものだったはすだが、こんな計画をドヤ顔で披露するようなアホプレゼンテーターは「民間なら確実に首」ではないかと私なら感じるのだが、それとも最高特別顧問は恐れ多くて首などにできるわけがないのか。
いやいや、そもそも現大阪市長の目まぐるしい市政方針の転換や党運営の転換を見る限り、この人物に大阪市同等の予算を扱う民間企業の経営など、とてもではないができそうにないことからして、橋下は現大阪市長に対して「民間なら首だ、やめろ、早くやめろ」と宣告してあげなくてよいのだろうか?現大阪市長の未来を思えばそうしてあげるのが人情というものではないのだろうか。
この、あまりに不真面目な計画を見る限り、むしろそのあまりの馬鹿馬鹿しさゆえに私など妙に勘繰ってしまって、「もしかしたら、堺屋なる人物は、アホな新自由主義者を全部いったん自分のところで預かっておいて、いよいよという時に全員一蓮托生で自爆するつもりなのではないか」とすら考えてしまうほどだ。
それほどまでに、馬鹿げた/不真面目な/けばけばしい/うっとうしい/意味不明で意図不明な内容なのだが、だが良く良く考えてみればそれもそのはずなのであり、この人達の目的は「立派な、実現可能な政策」を打ち出すことにあるのではないだろう。
この人達の目的とは、とにかく何でも良いから人の耳目を奪うこと、人の気を引くこと、注目を集めることなのであり、それが手段であるとともに目的なのだといって良いだろう。
大きな町のいかがわしい繁華街や大きなイベントなどに付き物なのが(最近ではだいぶ規制されているというが)、「呼び込み」とか「サンドイッチマン」と呼ばれる“雇われ”の人たちだ。
彼らは何をする人たちか。建前上は「告知、宣伝する(だけの)人」なのだが、それよりも重要なのは、道行く人を口も巧みに半ば強引に勧誘、誘導する役割、奇妙なイデタチでとにかく他に目が行かぬよう仕向け、視線を吸引しようとする役割の方が大きいと言える。
そういう意味で〈政治サンドイッチマン〉……それがこの人達の本性であり本職と言って良いと考えられるし、そう呼ぶのがこの人たちに対する礼儀と言えるのではなかろうか。
〈政治サンドイッチマン〉……に必要なものは「壮大な計画/大胆な政策/度肝を抜く発案/驚愕展望台(笑)」。
そして、「常に物議を醸すこと」。それで足りなければ「むやみやたらとケンカを吹っ掛けること」。
『江戸の華はケンカと花火』ではないが、どうも『大阪の華はケンカとプール(笑)』にすべく画策しているらしいのだ、この恥知らずな人達は。しかも、ケンカは大抵「やらせ」の匂うものだし、プールは諸般の事情を鑑みてビニール製なんだって(爆笑)
「それは分かったけど、でも、何のために?」
「小沢やそれを支援・支持する真っ当な人々に多くの国民の視線が集まらないように、共感の輪、支援の輪が広がらないように」
そのためには、真っ当な人々から嘲られようが、ネトウヨから“チョン”呼ばわりされようが、女たちから「コスプレイ」呼ばわりされようが、子供たちから「あのおじちゃんヘン」扱いされようが(笑)平気の平左。それが彼らのクライアントから彼らに与えられたミッションなのだろう。
もちろん、それはお前の想像の域を出るものではないと言われればその通りだ。
その通りには違いないが、状況証拠から、十分に“推認”可能なのは今述べた通りですとしか言えない。
気にくわないのなら「対案を出せ」(笑)
(この項、つづく)

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

少し古いのですが,2010年SIGHT vol.43(小沢一郎特集?) での高橋源一郎センセイの発言。p.83より引用。
『その人が持ってるキャパシティとか、確信の度合いの深さって、実際に合ったりすると、リアルなものとしてわかるじゃない。で、「こいつ、すげえ。おれにはこんな確信はないや」っておもうんじゃないかな。この前、橋下(徹)大阪府知事が小沢さんと会ったとき、オーラがすご過ぎて何も話せなかったって言ってた。』
ここまで分かっているのに,どうして“卒業”なのか,ほんとバカバカしい。明治以降いわゆる近代化が半端にしか成立していない日本の政治について本気で考え続けてきた政治家は小沢一郎しかいないと,わたしは思うのです。

投稿: 植杉レイナ | 2012年10月10日 (水) 12時15分

エントリーの途中で、何度もお邪魔します。道頓堀にカーネルおじさん人形を投げ込んだ呪い?が続いているのかな。十大名物としてはケチくさいビニール製のプールとは大爆笑。僕は大阪に行ったこともないので、想像するしかないが、市民は毎日のお祭りを期待しているにしても、忘れたんだろうか…ノック知事で懲りたんじゃなかったのか、やれやれ、です。 せめて小沢の構想する第3極の結集に応えられるくらいの真面目さをもつべきだろうに、橋↓は、帝国憲法復活を請願した党員についても、公約集「八策」の内容に100%賛同しているかどうかを確認することはできないとまで言っちゃてる無責任さだよ。

投稿: 穣 | 2012年10月10日 (水) 20時46分

植杉さま、コメントありがとうございます。
小沢一郎は、人心の近代化というものに、ずっと以前から心を砕いてきましたね。
それは、村落共同体をぶっこわしてしまえといった類いの市場原理主義的な粗暴なものではない。
にも関わらず、小沢は壊し屋としてそのような人々に列せられることもあれば、古いタイプの政治家の代表的人物と言われることもある。
とにかく、小沢を潰したいと(笑)
そういう馬鹿馬鹿しい現実から日本社会が離脱できる日は来るのでしょうか?
現在のメディア環境が続く限り悲観的にならざるを得ません。

投稿: にいのり | 2012年10月10日 (水) 21時08分

穣さま、コメントありがとうございます。
橋下氏は、府知事の時はそれほどおかしな感じはなかったのに、市長になってから、突然過激になったイメージがありますね。
府知事時代の情報は、あまり持っていないのですが、平松市政との暗闘があったのは間違いのないところなのでしょう。
私は平松市政についてもほとんど知らず、遠目で眺めて来ただけですが、暗闘を制した橋下氏が図に乗る形になるのも分からないではありません。
とはいえ、橋下氏自身は過激な右翼思想の持ち主というわけでもあるまいに、右方面にやたらと期待を持たせる言動をしてしまったがために、今の右往左往があると思いますね。今や、2chやヤフーでは、けちょんけちょんのようです。自業自得でしょうけれど。
その点、小沢一郎は懐深く、維新をも見捨てていない。
右派メディアは、小沢が維新に媚びを売っているようなことを書いているようですが、現実は、小沢が維新を見捨てずにいる、ということでしょう。
ただ、私は政治家ではないので、小沢を評価し続けるとともに維新については批判し続けるつもりです。
小沢が橋下のようにブレる、あるいは橋下が小沢に地に額をこすりつけながら三顧の礼を尽くすといった新しい情況でも生じない限り。

投稿: にいのり | 2012年10月10日 (水) 21時33分

植杉さま。
こんなところを伝言板として用いて失礼します。

吉本隆明の奥様がお亡くなりになったとのこと。
いろいろあったとは思うのですが、夫を見守り夫とともにあったご生涯だったのではと。

合掌。

投稿: にいのり | 2012年10月11日 (木) 02時22分

お知らせ頂きまして,心より感謝申し上げます。こちらの記事は,以前のものもじっくり楽しんでいますが,ニュースやその他は,さあーっと読み飛ばす毎日。 いま,ばななさんのツイッターなどを初めて読んだりしてます。
お母さんが亡くなるって「まるで臍が抜けちゃったような」と,吉本隆明が言っていたと記憶しています。お父さんをどんなに愛していても,お母さんってすごいわけで......  
どうも,ありがとうございます

投稿: 植杉レイナ | 2012年10月11日 (木) 23時55分

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