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2013年11月22日 (金)

「のび太シンドローム」(ニルバーナ?編)

政治の動きを眺めるともなしに眺めていると、
致命的だと思われるのは、
いよいよここにきて、
日本国の国家としての問題解決能力がゼロであることが、
隠しようもなく露骨化してきてしまったということではないだろうか。

賛成だとか反対だとか、敵だとか味方だとかいうことではなく、問題は、
ほんの一部を除いて、
この国には、問題解決能力を有する人材があからさまに欠落していることを
内外に改めて示さざるを得なくなったことにあるのであり、
そういう現実について、「賛成」も「反対」もなかろう。
そういう現実に対して取りうる立場というのは、
(少なくとも現実を直視できる人間なら)
恥ずかしくて穴があったら入ってしまいたい
とか
(マラソンの有森ではないが)「自分で自分をけなしてあげたい」
とか、
そういう、いたたまれなさの表出以外残されていないはずだ。

実際、このまま、こんなことをやっていても、
あらゆる問題は、一切解決されないことは、既にあらかじめ分かりきっている。

「のび太」のマンガを見れば分かる通り、
彼には、一切の問題解決能力が欠如している。

「のび太」というカリカチュアライズされた存在を客観的に眺めれば、
「のび太」が現実に置き換えられたもの/置換されたものこそが、現行の日本政府あるいは、日本のエスタブリッシュメントであることが容易に理解されるだろう。

今、彼らがやろうとしていることは、
国民を抑圧して、無駄に虚しい問題を大量に発生させることで、
現行の問題を不可視化し、“問題”の中心を移し変えてしまうことだ。

これを一単語で言うのなら
「欺瞞」
だとか
「偽装」
ということになるのだろう。

「ドラえもん」のナントカポケットから出てくるタケコプターに乗って、空を飛んでみたところで
「のび太」自身の問題解決能力が向上するわけではない。
「問題」を別の「問題」に移し変える……
「問題」が「解決」したように見せかける……

そういう、「欺瞞」や「偽装」の道具として、
タケコプターなるものが取り出されるに過ぎない。

繰り返すが、問題の本質は
(一部を除いて)
〈問題解決能力がものの見事に欠落していること〉
なのだが、誰もその本質には、恐ろしがって手を付けようとしない。
いよいよ、茹であがったアマガエルのような状態になって、
「ああ、あの時、あの人に、何であんな酷い仕打ちをしてしまったんだろう」

朦朧とした意識の中で後悔するだけだ。
もちろん、この「後悔」は「反省」と似て非なるものである。
「反省」する能力があれば、「のび太」として存在し続けることは不可能なはずなのだが、
現にこうして「のび太」であることを集団的に告白しているような状態なのだから、
「問題解決能力」とともに
「反省する力」も当然のことながらないことは自明だ、残念ながら。

この、ないない尽くしの連中に、仮に「国家機密にアクセスした罪」なる冤罪をかけられても、
それは、名誉でありこそすれ、恥でも屈辱でもないだろう。
逆に、そういうことを、本当にやり始める問題解決能力に欠落した国家は、
単に北朝鮮のように国家として衰退していくだけに過ぎない。
こんなことは、他人に指摘されるまでもないことだろう。

不思議なのは、経済活動にマイナスのはずの法案なり政治方針が示されても、
一時期は言いたい放題だった「新自由主義者」とやらを気取っていた連中が、全く声を上げないことだ。せめて、ナントカ保全法の類いが、経済に与えるマイナス効果ぐらい(お得意のご都合主義的)試算でもしてみせてほしいものである。(いつも、デタラメなのだから、今度もデタラメで良いではないか。)

もちろん、だが、そんな試算など出てこないことはあらかじめ分かりきっている。
彼らが、“経済活動不自由化法案”に反対しないのも、本当は、不思議でもなんでもなく、
彼らの「主義」とは、
常に「日和見主義」「追従主義」というだけのことでしかなく、
その都度、優勢そうな方についた時、
それが、たまたま、
「マルクス主義」であったり、「新自由主義」であったりしているだけに過ぎないのである。

そういういい加減な連中の言葉をいちいち真に受けていたら、脳が幾つあっても足りない、ということに相成る。

こういう現実から
何らかの処世訓を引き出し得るとすれば、
そういう連中とは、極力“お仲間”にはならないように一生を終えるようにした方が良いということだろうか。

もちろん、人それぞれに考え方はあるのだろうから、
「のび太」を見て、うらやましいと感じる人は、
「のび太」のように生きれば良いのだろう。

人の「生き方」というものは、けっきょく、その人次第のもののようだ。

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