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2014年4月24日 (木)

アーミテージ様やグリーン様、あるいはナイ様あたりに“直言”してもらわなければ、何も言えなくなった日本のマスジャーナリズム

(附記4/25:日本政府の集団的自衛権の行使容認の検討について、来日したオバマ米大統領が歓迎の意向を示したとの報道がなされている。以下にも記した通り、共和党に近いジャパンハンドラーズの重鎮、リチャード・アーミテージが慎重な姿勢を示しているのと好対照を成している。ここには、何らかの罠もしくはバーターが潜んでいるとみるべきだろう。具体的にすぐ思い付くのは、TPP交渉とのバーターだ。安倍やその周辺の自己愛や好戦的野心を満たすために、そのような取引が行われたとすれば、これは、米国人にとって悪い話ではなく、日本人にとっては最悪の状況だ。アーミテージの認識の方がより正しいと言わなければならない事態に陥るとは思わなかったが、ジャパンハンドラーズとオバマ政権とのこの捻れの内には、何らかの罠が仕掛けられているような気がしてならない。安倍はオバマに借りを作ることにもなるが、何を考えているのか、さっぱり分からない。TPP交渉はまだ妥結していない。日本マスコミの公式的/形式的発表は一切信用できない。その上で、以下の意見も変えるつもりはない)


先日は、ナイ様(ジョセフ・ナイ)の発言を「朝日新聞」とかいう日本の新聞がわざわざ1面に掲載して、一部で話題になっていたようだが、
アーミテージ様ともなると、オバマ大統領来日前に、あらかじめ日本に滞在し、米日両政府の事務方を中心に「ジャパンハンドラーズ」の“お考え”を浸透させるため、活発な活動を展開するもののようだ。
先日から各種日本のメディアでアーミテージ様の発言が頻繁に取り上げられているようだが、今日(4/24)、たまたま目にした「日本経済新聞」なる新聞にも、折良く(?)アーミテージ様のインタビュー記事が掲載されていたので読んでみた。

先日から、「ジャパンハンドラーズ」の政策転換として、一部で話題にはなっていたようだが、それを裏付けるような形で、当該記事にも次のような箇所があった。

(以下、引用)
Q:安倍政権が集団的自衛権の行使容認作業を急ぐ背景には、米国のアジア重視を確固たるものにしたい、という戦略的な狙いもある。
A:集団的自衛権に関する(行使容認の)決断を先延ばしにすることがあっても、それは日本の決断だ。我々がこの同盟を続けることに変わりはない。日本にとって今、最も重要なことは、経済を回復させることだ。
(引用、終了)

いかにもポリティシャン風の遠回しのイヤな言い方だが、率直な言い方に直せば、「日本は集団的自衛権に関する決断に前のめりになるよりも、経済を回復させるために政治的資源を集中させるべきだ」と言っていることになる。

これが何を意味しているのかと言えば、たとえば私のような者とアーミテージ様の意見とが(その一点においては)一致しなければならないほど、安倍慎三とその周辺には信用も政治的な才能も理性も皆無であるとみなされているというよりほかない。
特に、首相が安倍慎三という“ああいう”人物であるがゆえに、ここはオレサマの出番だとばかり、しゃしゃり出てくるタチの悪い連中の顔ぶれを見れば、こういう面々に「政治の延長としての軍事(や軍事に関わる言論)」であるはずのものを、幼児の玩具のように扱われたのでは、大変なことになりかねないという危惧が、「ジャパンハンドラーズ」のみならず世界の大部分に共有されても致し方がないと言っておくべきだろう。
今、日本で、集団的自衛権の問題に口を出しているような連中は、その肩書き如何に関わらず、「法」や「外交」や「軍事」などといった、切れば血も出るし撃たれれば死にもする生身の人間にとって切実な議論に、絶対に関わらせてはならないタイプの者たちばかりなのである。
安倍政権になった途端、突然、声のでかくなった者たち……この連中こそ、米国のみならず、世界になくもがなの危害を与えかねない危険な連中なのであり、ある意味、彼らは見事に炙り出され自らの墓穴を掘っている真っ最中なのだとも言える。
お人好し日本庶民が、未だにこういう連中について、日本のことを思って発言してくれているのだといった妙な幻想の中にあることをジャパンハンドラーズも熟知しているがゆえに、頭ごなしの言い方は控えているのだろうが、
ジャパンハンドラーズの本音を勝手に忖度させてもらえば、
小沢一郎を我々と一緒になって嬉々として排除してみせたお前ら日本人に、もはや選択の余地など一切残されてはいないのだ、
というところになるのだろう。
「自分の仕えるべき主人を見誤るような愚かなお前たちには、現実というものを思い知らせてやる」
そのくらいのことは思っているかも知れない。

そういえば、アーミテージ様は、小沢のもとを離れジャパンハンドラーズの軍門に下った石破ナントカを呼びつけて、新聞にあるような説教をしてみせたというではないか。
「お前たちは、中国に口実を与えるような利敵行為を続けるつもりか?」
「お前たちは、日韓で仲違いをしてみせ、我々をいらつかせるつもりか?」
表現は婉曲的であっても、率直に言えばそのような説教をしたはずである。

そういう説教を許してしまうようなネトウヨレベルの愚かな行動しか取れない我が国政府の政治レベルというものこそ痛々しい。

インタビュアーの質問を再掲してみよう。
「安倍政権が集団的自衛権の行使容認作業を急ぐ背景には、米国のアジア重視を確固たるものにしたい、という戦略的な狙いもある」

インタビュアーにケチをつけても詮もないことだが、それでもそんなものが「戦略的な狙い」になり得るのなら、この世から「戦略的な狙い」などというものは消え失せたも同然と言って良いだろう。

「キミたちは、ふざけているのか?それとも、もはや正気ではなくなっているのか?」

ジャパンハンドラーズのみならず、諸外国のいわゆる知日派の口から出かかっているのは、本当はそういう疑問の声なのかも知れない。

3.11以降というもの、同じ日本人でありながら、日本の支配層、指導層が言ったり為したりしていることに対する違和感というものは、もうどうにもたとえようのないものになっている。

恥も外聞もなく、首相と“OFF会”を繰り返してやまないマスメディアの幹部連中。
恥も外聞もなく、戦前の亡霊を今に蘇らせようと、それこそ加持祈祷でも連日しているかのような“識者”連中。
少なくとも、そこには、知性も理性も一切働く余地はなく、欲にまみれた思惑や保身にまみれた防衛本能や今にもひきつけを起こしそうな自己愛中毒などが、ただ闇雲に飛び交うばかりなのは容易に想像がつく。
「非知性主義の磁場」に足許を固められた、あるいはすくわれた人間というものは、かくも脆く、かくも卑しく、かくもみっともない。

あきれ果てるような現実の中で、今日も時間だけが過ぎてゆき、今、日本で最も確実な事象は、「溜まり続ける汚染水」、ただそれだけになっている。
その汚染水を入れる一見巨大なタンクも、寿命はわずか5年程度だというではないか。
「いったい、キミたちはふざけているのか?それとも、もはや正気を失っているのか?」

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