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2014年12月 9日 (火)

「誰がためのオリンピックなのか?」という問いがリアリティを帯びていることを認めたIOC

日本人の死にたくなるような能天気さを置き去りにして、IOCは「誰がためのオリンピックなのか?」という問いが、リアリティを帯びていることを認めた。
これは、賢明な判断だと思う。
国威発揚と商業主義との間で揺れてきた、あるいは両者の相乗作用で、スペクタクル性のみが注目され、開催地負担がただならぬところまで肥大化していたオリンピックは、
市民の中に
「誰がためのオリンピックなのか?」
という根本的な問いを目覚めさせた。
今、市民スポーツの中で、静かながらも持続的なブームになっているのは、ランニングでありジョギングだろう。
「誰がためのサッカーW杯か」という問い掛け同様、土建業界と巨大メディア業界のためにひたすら奉仕でもしているかのような巨額スペクタクルに不審の目を向ける市民が世界中に増殖している証左だと言える。
たしかに、オリンピックにしてもW杯にしても、人類の肉体が記録してきた数値やパフォーマンスの壁を突き破ろうとして繰り広げられる祭典を、単に観客という立場であっても参加したり目撃したりするのは得難い体験になり得るというのは確かなところだろう。
実際、自分自身、若い頃はスポーツをするのも観るのも好きだったし、壮年に達してしまった今でもスポーツ観戦は趣味の範疇にある。
そういうスポーツに親和的な人間であってすら、近年の巨大メディアを介した競技スポーツのバカ騒ぎには、正直うんざりさせられるものがある。

「たかり」

汚い言葉だが、その一言をやはり、想起せざるを得ない。

長いストイックな時間なしには存在し得ない選手の周囲に群がり、はしゃぎ回る「たかり」の連中。
ともすれば「選手」そのものよりも目立とうとしているかのような「たかり」の連中。
目に見える「たかり」の背後には目に見えない同じような「たかり」連中が数多存在することをいやが上でも想像させられざるを得ない常軌を逸した喧騒。

何なんだろう、この人たちは。

「誰がための祭典なのか?」

するスポーツであれ、観るスポーツであれ、スポーツというもの、それ自体を楽しみたい人たちに、必ずそう思わせるような派生要素の数々。

CMを見せられているのか番組本編を見ているのか分からない、TV番組と変わらぬ本末転倒性。
そういう倒錯の行き着く果ては「公共性」の破綻だ。

「公共の財」たる物資と生身の選手に群がる「たかり」どもの祭典。

カネのためなら何でもやる腐敗した巨大メディアの空騒ぎ。

これで、うんざりするなという方が無理がある。

能天気な日本人は、東京のオリンピックを決めたあと、今度は冬季オリンピックに札幌が名乗りを上げるのだという。
それを手放しで喜んでみせる人たち。
彼ら巨大メディア他、手放しで喜んでいる連中には、それなりの理由があるんだよ。
いい加減、気付きましょうよ。

スポーツが好きなら、お祭り騒ぎ以前に、まず、スポーツを愛そうよ。

選挙前に、わざわざこんなことを自ブログにエントリーするのも、一事が万事だと思うからだ。

IOCは、さすがにバカでも能天気でもないから、それなりの危機意識は持っていますよ。
私たち市民は、本来、IOC以上に強い危機意識を持っていなければならないはずなのに、日本人と来たら。

いや、本当に「日本人ときたら」なんだよね。
教育程度は高いのに、これだけ能天気な羊の群れ度を誇る集団って、世界でもかなり稀な方だよ。

「世界の中心で咲き誇る」?
頼むから、もう勘弁してくれ。

わかったわかった、そんなにお望みなら、もう毎回、オリンピックは、日本でやらせてもらえばいいよ。
日本人なら、国が破産するまで、大喜びでやり続けるからさぁ。
オーケーオーケー。これで万事丸くおさまるよ、IOCさん。

(あー、すげー、荒んでるな、オレ(笑))

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